クロールを教える事ってカンタンではありません。

自分自身ができていたとしても、教える相手は全くわかっていないのです。

自分が伝えたい事が口だけでは中々伝わりにくいので

しっかりと身振り手振りや補助したり

またお手本を見せながら伝えていく事が必要になります。




なぜこれだけしないといけないのかと言いますと・・・

どれが教える相手にヒットするかわからないからです。

人によって伝わり方が違うからです。



クロールのキックの場合、ただ単に足を上下に動かしてだけの指示ですと

大きく足を動かす人も中にはいます。


ここは細かく鋭く速く動かすように指示しましょう。

そして足の甲とすねに水が当たるように教えて上げましょう。

なかなかできないのであれば陸上でマットの上に寝転がって

細かく鋭く速く動かす練習をしてもらいましょう。



呼吸のタイミングの練習にしても最初から横向きでおこなうのではなく

まずはビート板をもって『ブクブクブク・・・パッ』というような

呼吸の基本的な動作から教える必要があります。


それからバタ足しながら同様の呼吸動作をやっていきます。

慣れてきたら横向きになって実際のクロール呼吸の姿勢のまま

泳ぐ練習をします。

その後に手をつけて実際に回しながら呼吸の練習をします。

その時に手を水の中をかきながら後方へ押し出しながら

身体を横向きにしていきます。



クロールの腕のかきは基本的には真っすぐの状態で回して下さい。

いきなりハイエルボーを指導しますとヒジを曲げることに必死になって

肘から引いてしまいますので、水をとらえることができません。

なので最初はストレートアームにして手の動かし方を覚えましょう。

水をある程度つかめるようになってきましたらヒジを曲げて

ハイエルボーをやっていいと思います。

この時には手のひらに水が当たるようにヒジを支点に90度手前に曲げましょう。

その後に後方へ水を押し出すようにしてください。





何においても教えるということは難しいものです。

こちらが100%の力で伝えたとしても

実際には10%くらいしか伝わっていないことなんて当たり前です。


ですから根気よく教え続けないといけません。